油機エンジニアリング株式会社では、豪商西原家の建物を動態保存し、次世代へ引き継ぐことを目的に「地域の歴史と文化の交差点」をテーマとする活動を行っております。
かつて豪商たちは、商人として経済活動を行うと同時に、文化活動の支援や人材育成なども行っていました。そこで、地域の歴史・文化を醸造する場として、講座や展覧会など、地域をはじめ世界に向けて文化の創造拠点としての活動を行っています。
西原家の当主 西原藤次郎は、篤志家として地域貢献に尽くした人物でした。明治39(1906)年、農閑期の糸島で、興行を行なって活性化を図ろうと、別家「板場」の西原藤七と共に劇場「老松座」を建設しました。これまで旧西原邸の土間部分では、寄席や講座、展覧会やライブなど様々な文化的イベントを行ってきました。まさに西原藤次郎がやろうとしていた事だったのです。そこで、この空間では、展覧会等の企画や空間の貸し出しを行い、運営する油機エンジニアリング株式会社のメセナ活動の拠点として活用しています。